第34回「続々・こんなこと・・・初めて・・・完結編」
(前回までのあらすじ)
1時間遅延の飛行機に乗り、成田空港に到着したものの、既にバスは最終終了、タクシー待ちも長蛇の列・・・。異国の方々に囲まれながらも、末っ子Pちゃんには空港を脱出しなければならないオタクの使命があったのです・・・。
時刻は既に12時半を回っております。タクシーの列に並んでみたものの、30分で1台来るか来ないかの様子・・・。そして多国籍な長蛇の列・・・。
電話の向こうでは留守番の旦那が「テレビで見たことある感じで空港で待つしかないんじゃない~??毛布とか借りてさ~。」なんて能天気に言っております。そうだけどなんかムカつく(笑)!!
前回も書きましたが、諦めて開き直るのだけは早いワタクシ、もう少し前から実は諦めておりました・・・。あとはこのオタク女子をどうやって説得するか・・・。
母「たぶん、もう無理じゃないかな~。タクシーも来ないよきっと~。」オタク「・・・はぁ?!?!?!じゃあどうすれっていうのよ(べらんめえ調)?!?!?!」母「中に入って座って始発を待った方がいいだろう・・・。」オタク「・・・はぁ?!?!?!ホテルは!どこで準備しろっていうのよ(べらんめえ調)?!?!?!」
そこで母は急いで始発時間を調べます・・・。5時40分くらいの始発に乗れば7時くらいにはホテルに着ける・・・ホテルのチェックアウトは11時だからいくら数時間しかなくてもお金を払うってんだから予約している部屋に入れてくれないことはないだろう(遅れるのはホテル側にすでに連絡済み)、3時間もあれば充分準備できるだろう、母は少し寝ないとやってらんないぞ50代だっちゅうの、そこでそれまであと4時間程、中に入って待つのが得策なのではなかろうか・・・と説得する母に、ホテルに行く前提なら、と納得したオタクは深く頷くのであった・・・!!
そうなったらできるだけいい場所探そーと第2ターミナルの中に入ってみましたが、そこにはもうびっしりの異国の方々が思い思いの感じで椅子でくつろいでおりました・・・。いや、ほんとにその場に日本人いなかったんじゃないだろうかと思うほど、異国の言葉が飛び交っていましたよ。もう夜も遅かったので、そんなに大きな声ではなかったのですが、ちらほらいる子供たちはこの非日常な状況に興奮している様子・・・。そして親は子供を静かにさせるためにyoutubeとか見せたりして。それがなかなかの音量でして・・・。様々な言葉のyoutube・・・。まさにカオス!もう笑うしかないです・・・。
そんな人達の間になんとか空いている場所を見つけて肩を寄せ合ってもそれなりの場所はとってしまう私達でしたが、そんなに殺伐とした感じでもなく、周りの外国人の皆さんとも少しずつ場所を譲り合ったりして過ごしました。ほっこり。
私はウトウトしたりしなかったりでしたが、オタクPは一睡もせず始発をひたすら待ちます。小さい頃は乗り物に乗るとすぐ寝るで有名だったP。4時間待ってやっとの思いで電車に乗ったとたん、即寝したのは言うまでもありません(笑)。飛行機が遅延したおかげで、ゆっくり晩御飯を食べていたので、お腹が空くことがなかったのがせめてもの救いでした・・・。朝5時過ぎに東京方面行のホームで始発を待ちながら、「あれ、私達って、今日帰るんだよね・・・?」と確かめ合ったあの日を・・・私達はきっと・・・忘れない・・・。
この電車を乗り過ごしたらもう目も当てられないので、眠気と闘いながら目的駅で降り、やっとの思いでたどり着いたホテル。おばばは早々に布団に入ります。オタクPがシャワーを浴びたりドライヤーをかけたりする音を聞きながらしばしの休息です・・・。その後見違えるほど(?)の変身を遂げたオタクPと共に、無事にライブに参戦することができたのでした・・・。
ちなみにオタクPは、成田空港を出てから新千歳空港に到着するまで、移動の電車や飛行機などではいつもよりも輪をかけて即寝でございました・・・。
・・・みなさん、冬の旅はスケジュールに余裕を持ちなはれや!!